日光山輪王寺(栃木県日光市山内2300)は、お堂や塔、15の支院全体の総称である。天台宗の門跡寺院だが、輪王寺という寺があるわけではない。
大きな写真
(1920×1264 ピクセル, 1149 Kbyte)
2007年(平成19年)から2018年まで大規模修理中で、写真のように工事用の素屋根で覆われている。拝観料を払って修理状況の見学ができる。寺院内は撮影禁止だが、修理中の三仏(本地仏)を間近に見ることができる。
本坊表門は、表参道に面し、薬医門の形式で、皇族を門主と仰ぐ門跡寺の格式を示す。黒漆塗に金色の菊の紋章が添えられており、黒門とも呼ばる。
ロケットのような形をしている相輪塔は鋳銅製で、高さ約13メートル。
1643年(寛永20年)、徳川家光の発願によって天海大僧正が建造したもので、法華経をはじめとする多くの経典が納められている。
天台宗の開祖・最澄の事績に六所の宝塔というものがあり、この宝塔を相輪塔と呼ぶ。わが国を法華経の法力によって守るのために、東西南北中総の6ヵ所に建立して魔を除けるという思想がある。東=上野国、西=筑前国、南=豊前国、北=下野国、中=山城国、総=近江国の6ヵ所に建てられた。
現存するのは3基で、比叡山、栃木県都賀郡の大慈寺、それと日光山輪王寺のものである。
1643年(寛永20年)、徳川家光の発願によって天海大僧正が建造したもので、法華経をはじめとする多くの経典が納められている。
天台宗の開祖・最澄の事績に六所の宝塔というものがあり、この宝塔を相輪塔と呼ぶ。わが国を法華経の法力によって守るのために、東西南北中総の6ヵ所に建立して魔を除けるという思想がある。東=上野国、西=筑前国、南=豊前国、北=下野国、中=山城国、総=近江国の6ヵ所に建てられた。
現存するのは3基で、比叡山、栃木県都賀郡の大慈寺、それと日光山輪王寺のものである。
仁王門を過ぎると、家光の長男で、四代将軍となった徳川家綱が自ら植えたという槇の木がある。樹齢約400年。
境内には315基の灯籠がある。
格が低く二天門より先へ進むことができなかった10万石以下の大名からの寄進が多く、灯籠に刻まれた名を1つ1つ見て回るのも面白いだろう。
格が低く二天門より先へ進むことができなかった10万石以下の大名からの寄進が多く、灯籠に刻まれた名を1つ1つ見て回るのも面白いだろう。
広目天も、雷神インドラの配下だったものが四天王に組み込まれ、西方を守護する。悪人を罰し、仏心を起させる。広目天の足元には人間の煩悩を表す天邪鬼がいる。
大猷院は、家康が眠る東照宮を向いて建てられたのが、これが鬼門の方角となっている。そこで二天門を設けることで、家康を鬼門から守ろうとしたと考えられている。
大猷院は、家康が眠る東照宮を向いて建てられたのが、これが鬼門の方角となっている。そこで二天門を設けることで、家康を鬼門から守ろうとしたと考えられている。
二天門を入ると、風神と雷神が安置されている。
この風神・雷神像は、家光公の霊廟を雨風嵐などの自然災害から守るため、陽明門に安置されていたものを、後世になって大猷院に移した。
二天門をくぐり抜け、石段を登ってゆくと、左側に太鼓を納めた鼓楼、右側に釣り鐘を納めた鐘楼が建っている。1653年(承応2年)の創建。
周囲には唐銅製の灯籠がずらりと並んでいる。ここにある灯籠は、二天門を通ることを許された10万石以上の大名から寄進されたものだ。
夜叉門は、全体が黒漆と金を基調に華麗な仕上がりとなっており、装飾がすべてボタンの花で統一されていることから牡丹門とも呼ばる。重要文化財。
同じく表側に、北の方角を守護する緑色の阿跋摩羅。
門の裏側に行くと、東の方角を守護する青い烏摩勤伽。
同じく裏側に、西の方角を守護する白い鍵陀羅。
参考サイト
- 日光山輪王寺
- 日光山輪王寺 七福神さんの『福来い囃子』:日光「ふぃふぁ山荘」元単身赴任日記
- 日光山 輪王寺 家光廟大猷院 日光の社寺 世界遺産:YAS的なモノ。
近隣の情報
- 日光山輪王寺は天台宗三大本山のひとつで、大猷院がある:ぱふぅ家のホームページ
- 日光東照宮は世界遺産:ぱふぅ家のホームページ
- 日光東照宮が御鎮座四百年を迎える:ぱふぅ家のホームページ
- 神橋は神様が架けた伝説の刎橋:ぱふぅ家のホームページ
- 日光二荒山神社は大国様を祀る:ぱふぅ家のホームページ
- 日光駅は大正時代の「白い貴婦人」の姿をとどめる:ぱふぅ家のホームページ
- 華厳の滝は自殺の名所だった:ぱふぅ家のホームページ
- 華厳の滝は日光周辺で最も有名な滝:ぱふぅ家のホームページ
- 東武ワールドスクエアには世界中の建物が25分の1スケールで:ぱふぅ家のホームページ
- 鬼怒川温泉でアニメ「未来日記」第13話聖地巡礼:ぱふぅ家のホームページ
- 龍王峡は龍が暴れ回った跡:ぱふぅ家のホームページ
- 川治ダムは美しい放物線アーチを描く:ぱふぅ家のホームページ
- 4年ぶりに「扇の的弓道大会」(2023年8月11日)
- 世界遺産の日光山輪王寺で節分会(2023年2月9日)
- 温泉街が幻想的なあかりに包まれる(2022年9月21日)
- 鬼怒川温泉にて「夜桜ライトアップ?鬼怒川華郷?」(2022年4月6日)
- 天然氷、ウイスキーの味を壊さない(2022年1月15日)
- 首里城のミニチュア再現(2021年5月2日)
- 日光鉢石宿のおひなさま地域まるごと彩る(2020年3月4日)
- 「巨人」が世界を大掃除(2020年1月2日)
- 秋のカーテン日光市で干し柿作り始まる(2019年11月18日)
- 二荒山神社中宮祠で落ち葉焚き(2019年11月12日)
- 華厳の滝、8月まで増水中毎秒2.5トン「迫力ある」(2019年7月17日)
- 八乙女見習いの研修に3人が挑戦(2019年4月2日)
- 華厳の滝、3日間で水量倍に台風接近で(2018年8月29日)
(この項おわり)