JR四国 2000系は世界初の制御付振子式特急気動車

最高速度は120km/h

目次

特急「あしずり」

特急「あしずり」 2000系
2007年7月31日 中村駅 写真:ままぱふぅ
2000系気動車は、曲線でも高速走行が可能な世界初の制御付振子式特急気動車として、1989年(平成元年)3月、土讃線で営業運転を始めた。最高速度は120km/h。
特急「あしずり」 2000系の大きな写真大きな写真
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あしずりは、JR四国が高知駅~中村駅間を土讃線・土佐くろしお鉄道中村線経由で運行しているエル特急の愛称である。1968年(昭和43年)10月に急行として登場し、1990年(平成2年)11月に特急になった。

特急「南風」

特急「南風」 2000系
2018年12月30日 塩入駅付近 写真:こぱふぅ
南風 (なんぷう) は、JR四国が岡山駅~高知駅・中村駅・宿毛駅間を、宇野線・本四備讃線(瀬戸大橋線)・予讃線・土讃線・土佐くろしお鉄道中村線・宿毛線経由で運行する特急の名称である。1972年(昭和47年)3月に登場。
特急「南風」 2000系の大きな写真大きな写真
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特急「南風」 2000系
2018年12月28日 丸亀駅 写真:こぱふぅ
2000系気動車は、エンジンから台車へ動力伝達する反作用があるため振り子式制御は不可能とされてきた。
特急「南風」 2000系の大きな写真大きな写真
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特急「南風」 2000系
2018年12月28日 丸亀駅 写真:こぱふぅ
そこで、搭載された2つのエンジンの回転方向を逆回転させることで反作用を打ち消し、遠心力による車体傾斜に先行して機械的に車体傾斜させる制御付振子式を実装した。
特急「南風」 2000系の大きな写真大きな写真
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特急「南風」 2000系
2013年12月14日 大歩危駅 写真:こぱふぅ
制御付振子式は、あらかじめ走行路線のデータを入力しておき、これに応じて車体を傾斜させる。車体最大傾斜角は5度で、曲線半径600メートルで120km/hの速度を出せる。
特急「南風」 2000系の大きな写真大きな写真
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特急「南風」 2000系 アンパンマン列車
2013年12月14日 大歩危駅 写真:こぱふぅ
高知県は、アンパンマンでお馴染みの漫画家のやなせたかしさんの出身地で、JR四国では、2000年(平成12年)にアンパンマン列車が登場した。2007年(平成19年)現在、20車両が走っている。
特急「南風」 2000系 アンパンマン列車の大きな写真大きな写真
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特急「南風」 2000系 アンパンマン列車
2013年12月16日 窪川駅 写真:こぱふぅ
2021年(令和3年)3月13日のダイヤ改定で定期運用から外れ、2700系に切り替わった。
特急「南風」 2000系 アンパンマン列車の大きな写真大きな写真
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特急「南風」 2000系 アンパンマン列車
2013年12月16日 窪川駅 写真:こぱふぅ
特急「南風」 2000系 アンパンマン列車の大きな写真大きな写真
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特急「南風」 2000系 アンパンマン列車
2013年12月16日 高知駅 写真:こぱふぅ
特急「南風」 2000系 アンパンマン列車の大きな写真大きな写真
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特急「南風」 2000系 アンパンマン列車
2013年12月16日 高知駅 写真:こぱふぅ
シートにもアンパンマンが。
特急「南風」 2000系 アンパンマン列車の大きな写真大きな写真
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特急「南風」 2000系 アンパンマン列車
2013年12月16日 高知駅 写真:こぱふぅ
特急「南風」 2000系 アンパンマン列車の大きな写真大きな写真
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特急「南風」 2000系 アンパンマン列車
2013年12月16日 高知駅 写真:こぱふぅ
天井にもアンパンマンが描かれている。
特急「南風」 2000系 アンパンマン列車の大きな写真大きな写真
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特急「南風」 2000系 アンパンマン列車
2013年12月16日 高知駅 写真:こぱふぅ
特急「南風」 2000系 アンパンマン列車の大きな写真大きな写真
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特急「南風」 2000系 アンパンマン列車
2007年7月30日 高知駅 写真:ままぱふぅ
2000系は、1990年(平成2年)には鉄道友の会「ローレル賞」および「日本機械学会賞」を受賞した。
特急「南風」 2000系 アンパンマン列車の大きな写真大きな写真
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特急「南風」 2000系 アンパンマン列車
2007年7月30日 高知駅 写真:ままぱふぅ
1998年(平成10年)3月には、高徳線高速化工事完成にあわせ、エンジンなどをパワーアップしたN2000系が登場した。最高速度は130km/h。
特急「南風」 2000系 アンパンマン列車の大きな写真大きな写真
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特急「南風」 2000系 アンパンマン列車
2007年7月30日 高知駅 写真:ままぱふぅ
JR四国(四国旅客鉄道株式会社)は、売上高が313億5千万円(2007年)と、JR7社の中で最も小さく、JR東日本のわずか1.2%の規模でしかない。
一方、100円の運賃収入を得るために必要な経費は127.5円(東洋経済、2010年(平成22年)4月3日号)と、JR北海道に次いで悪い。
国鉄民営化の際、国から与えられた経営安定基金2082億円を運用し、その運用益で赤字を補填しているのである。
特急「南風」 2000系 アンパンマン列車の大きな写真大きな写真
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特急「南風」 2000系 アンパンマン列車
2007年8月1日 岡山駅 写真:こぱふぅ
JR四国は2010年度から、2000系気動車の車内をリニューアルすることを発表した。座席、床、デッキのデザインを変更するほか、トイレの一部を洋式に変更するという。
特急「南風」 2000系 アンパンマン列車の大きな写真大きな写真
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特急「南風」 2000系
2007年7月30日 後免駅 写真:こぱふぅ
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特急「南風」 2000系
2007年7月30日 後免駅 写真:こぱふぅ
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特急「南風」関連

特急「いしづち」

特急「いしづち」 2000系
2013年12月14日 高松駅 写真:こぱふぅ
いしづちは、JR四国が高松駅 - 伊予西条駅・松山駅・宇和島駅間を、予讃線・内子線経由で運行している特急列車の名称である。
特急「いしづち」 2000系の大きな写真大きな写真
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愛媛県西条市と久万高原町の境界に位置する日本百名山、日本百景の一つでもある石鎚山 (いしづちやま) にちなみ、この名称が付けられた。
1963年(昭和38年)から小松島港駅 - 松山駅間を運行する準急として使用され、1988年(昭和63年)4月10日の瀬戸大橋開業に伴い、現在の特急の名称となった。

特急「宇和海」

特急「宇和海」 2000系
2018年12月29日 松山駅 写真:こぱふぅ
宇和海 (うわかい) は、JR四国が松山駅~宇和島駅間を予讃線・内子線経由で運行している特急の名称である。1993年(平成5年)3月に定期運行を開始した。宇和海とは、豊後水道の愛媛県側での別名である。
特急「宇和海」 2000系の大きな写真大きな写真
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特急「宇和海」 2000系
2007年7月31日 宇和島駅 写真:ままぱふぅ
運転間隔は1時間に1本で、気動車特急の運行本数としては、同じJR四国のうずしおと並び、全国最多である。松山駅で、全列車が電車化された「しおかぜ」「いしづち」と接続する。
特急「宇和海」 2000系の大きな写真大きな写真
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特急「宇和海」 2000系
2020年1月19日 伊予大洲駅 写真:こぱふぅ
特急「宇和海」 2000系の大きな写真大きな写真
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特急「宇和海」 2000系
2007年7月31日 宇和島駅 写真:ままぱふぅ
特急「宇和海」 2000系の大きな写真大きな写真
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特急「宇和海」 2000系 ドキンちゃん号
2013年12月16日 宇和島駅 写真:こぱふぅ
予讃線を走るアンパンマン列車はドキンちゃん号だ。
車内は、ドキンちゃんの部屋をイメージしている。
特急「宇和海」 2000系 ドキンちゃん号の大きな写真大きな写真
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特急「宇和海」 2000系 ドキンちゃん号
2013年12月16日 宇和島駅 写真:こぱふぅ
アンパンマンシートの普通車指定席に通常シートのグリーン車指定席が連結されているため、普通車とグリーン車の間はタッチセンサーの扉に変更。タッチセンサーを子どもの手の届きにくいところに設置することで、アンパンマンシートで遊んでいる子どもが歩き回ってグリーン車の扉が開閉することを無くした。
特急「宇和海」 2000系 ドキンちゃん号の大きな写真大きな写真
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特急「宇和海」 2000系 ドキンちゃん号
2013年12月16日 松山駅 写真:こぱふぅ
壁ではバイキンマンとドキンちゃんがペアになっているが、シートはアンパンマンとドキンちゃんが並んでいる。
特急「宇和海」 2000系 ドキンちゃん号の大きな写真大きな写真
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特急「宇和海」 2000系 アンパンマン列車
2020年1月19日 伊予大洲駅 写真:こぱふぅ
予讃線 宇和海 アンパンマン列車。
特急「宇和海」 2000系 アンパンマン列車の大きな写真大きな写真
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特急「宇和海」 2000系 メロンパンナ号
2013年12月16日 宇和島駅 写真:こぱふぅ
予讃線にはメロンパンナ号も走っている。
特急「宇和海」 2000系 メロンパンナ号の大きな写真大きな写真
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特急「宇和海」 2000系 メロンパンナ号
2013年12月16日 宇和島駅 写真:こぱふぅ
特急「宇和海」 2000系 メロンパンナ号の大きな写真大きな写真
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特急「しまんと」

特急「しまんと」 2000系
2013年12月14日 大歩危駅 写真:こぱふぅ
しまんとは、JR四国が高松駅~高知駅・中村駅・宿毛駅 間を予讃線・土讃線・土佐くろしお鉄道中村線・宿毛線経由で運行している特急の名称である。
特急「しまんと」 2000系の大きな写真大きな写真
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特急「しまんと」 2000系
2007年7月30日 後免駅 写真:ままぱふぅ
1998年(平成10年)4月10日の瀬戸大橋の開通により、高松駅から高知駅・中村駅間を結んでいた特急「南風」が岡山駅発着となり、高松駅発着列車をエル特急「しまんと」と改称した。当初は1日3往復だった。
2021年(令和3年)3月13日のダイヤ改定で、2000系の「しまんと」運用は終了した。
特急「しまんと」 2000系の大きな写真大きな写真
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特急「しまんと」 2000系 車内
2013年12月14日 写真:こぱふぅ
特急「しまんと」の車内。
2両編成で、先頭車両の途中から指定席になっている。
特急「しまんと」 2000系 車内の大きな写真大きな写真
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特急「しまんと」 2000系 車内
2013年12月14日 写真:こぱふぅ
指定席であることが分かるよう、ヘッドカバーに指定席と書かれている。
特急「しまんと」 2000系 車内の大きな写真大きな写真
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特急「しまんと」 2000系 車内
2013年12月14日 こぱふぅ
特急「しまんと」 2000系 車内の大きな写真大きな写真
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特急「うずしお」

特急「うずしお」 2000系
2007年7月29日 徳島駅 写真:こぱふぅ
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うずしおは、岡山駅・高松駅~徳島駅間を瀬戸大橋線・高徳線経由で運行する特急の名称である。1998年(平成10年)4月10日の瀬戸大橋の開通により、それまで高松駅から徳島駅を運行していた急行「阿波」を特急に格上げし、運行開始したもの。
N2000系でも運行されていたが、2020年(令和2年)7月に定期運用から撤退し、2600系2700系に切り替わった。

参考サイト

JR 2000系 関連
(この項おわり)
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