JR四国 2700系特急形気動車は制御付自然振子方式を採用

鉄道友の会ローレル賞を受賞

特急「うずしお」

特急「しおかぜ」 8600系
2022年5月29日 吉成駅~勝瑞 (しょうずい) 駅間 写真:こぱふぅ
JR四国 2700系気動車は、2000系の置き換え用として2019年(令和元年)8月に特急うずしおとしてデビューした。最高速度は130km/hで、制御付自然振子方式を採用し、軽量・低重心化を図っている。2020年(令和2年)の鉄道友の会ローレル賞を受賞。
特急「しおかぜ」 8600系の大きな写真大きな写真
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特急「南風」

特急「しおかぜ」 8600系
2022年8月12日 児島駅 写真:こぱふぅ
空気バネ式車体傾斜機構を採用した 2600系が、カーブの多い土讃線で空気容量の確保に課題があることが判明したため量産中止となり、代わりに2000系と同じ制御付き自然振子装置を採用して再設計したのが2700系である。
特急「しおかぜ」 8600系の大きな写真大きな写真
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特急うずしおを皮切りに、特急南風、特急あしずり、特急しまんとに展開している。
デザインは2600系を踏襲し、「Neo Japonisme」(ネオジャポニスム)をコンセプトに、日本の伝統意匠を現代風にアレンジしたデザインで、安らぎと先進性をあわせ持たせた特急車両としている。
車体はステンレス製で、レーザー溶接を用いて組み立てられた。前頭部は普通鋼製の貫通構造になっている。車体傾斜角が2600系の2度から5度へ大きくなったことから、車体の裾の絞り込みが大きくなった。

徳島県の阿波踊りや高知県のよさこい祭りの情熱を表したディープレッドをベースに吉兆の伝統配色である赤と金を配しつつ、香川特産のオリーブや岡山のマスカットをイメージしたグリーンのラインを配色した。

室内はデッキの扉面やシートモケットに伝統文様をアレンジしたデザインを施し、徳島が育んだジャパンブルー、高知から望む太平洋のオーシャンブルーを使用している。客室照明はLED照明を用いた間接照明で、インバウンド需要を見込んだ公衆無線LANサービス「JR四国無料公衆無線LANサービス」に対応している。

参考サイト

(この項おわり)
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