高運転台は重心位置の点で振子車両には不向きとされるが、見通しの向上と踏切事故時の運転士保護のため採用したもので、JR北海道が本系列以降に開発した特急形車両は、全てこの前頭形状を採用している。
前頭部側面には車両形式名と振子機能をイメージした「FURICO 281」のロゴマークとリサージュ図形が配されている。
搭載するディーゼルエンジンは、コマツ製の直列6気筒 N-DMF11HZA形 (出力355ps)を各車に2台搭載している。JR北海道の特急気動車の中では比較的出力が低く、これが幸いしたのか、エンジントラブルは比較的少ない。
冬期に車体に付いた氷の塊が落下し、バラストを跳ね上げ、即窓を破損する事例が多発した。これを防止するため、2001年(平成13年)から全車の側窓外側にポリカーボネート製の透明保護カバーを増設している。
(この項おわり)
JR四国の 2000 系を基本に設計された振子式気動車で、国内の在来線気動車において初めて130km/h での営業運転を達成した。
1994年(平成6年)にグッドデザイン商品選定、1995年(平成7年)に鉄道友の会ローレル賞を受賞した。
軽量ステンレス製で、前頭部のみが普通鋼製である。前頭部は高運転台構造で、増結しやすいよう貫通路が付いている。
2022年(令和4年)9月30日に定期運用を終了した。