特急「オホーツク」
キハ183系は、老朽化した80系気動車を置き換えるため、1979年(昭和54年)に登場した特急型気動車である。従来の特急形気動車の仕様を再検討し、設備の機能向上と耐寒耐雪機能に留意した北海道専用車両として開発された。2023年(令和5年)4月30日に引退。
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耐寒耐雪構造を強化した非貫通高運転台式になっている。着雪防止のため、直線と平面で構成され正面中位が前方に突出した「スラント形」と呼ばれる独特の先頭形状をしている。
先行試作車900番台は1979年(昭和54年)に、量産車は1981年(昭和56年)から1990年まで製造された。
2015年(平成27年)現在、JR北海道の特急気動車計215両のうち4割強の90両を占める。
2015年(平成27年)現在、JR北海道の特急気動車計215両のうち4割強の90両を占める。
特急「サロベツ」
特急「北斗」
特急「北斗」
国鉄民営化直前の1986年(昭和61年)、JR北海道の経営基盤整備を目的に、増結・切離しが臨機応変に行える貫通型の500番台が増備された。
3550番台は、1550番台を改造して130km/h走行を可能としている。
特急「北斗」は、1965年(昭和40年)11月に函館駅~旭川駅間で営業運転を開始した。
1986年(昭和61年)11月からは最大8往復が運転されていたが、2013年(平成25年)7月にエンジンから発火する事故が発生し、同種のエンジンを搭載する36両を当分の間運休にした。
1986年(昭和61年)11月からは最大8往復が運転されていたが、2013年(平成25年)7月にエンジンから発火する事故が発生し、同種のエンジンを搭載する36両を当分の間運休にした。
出火事故などのトラブルで廃止へ
2012~13年にエンジンからの出火事故が相次ぐなどトラブルが多発したため、2015年(平成27年)から5年かけて、1982年(昭和57年)ごろに製造された最も古い車両約30両を廃止することになった。これらは 261系に置き換え、残り60両についても順次、置き換えを進める方針だ。
キハ183形は、当初、直列6気筒のDMF15HSAエンジン(出力220PS)を搭載していた。その後、高速運転の要求から、DMF13HZエンジン(出力330PS)にまで強化している。ところが、エンジンや変速機の構造設計はそのまま、出力だけ強化したという面があり、構造に負荷がかかりトラブルを起こしたと考えられている。
キハ183形は、当初、直列6気筒のDMF15HSAエンジン(出力220PS)を搭載していた。その後、高速運転の要求から、DMF13HZエンジン(出力330PS)にまで強化している。ところが、エンジンや変速機の構造設計はそのまま、出力だけ強化したという面があり、構造に負荷がかかりトラブルを起こしたと考えられている。
参考サイト
- いまこそ輝け!北のキハ183系:JR北海道
(この項おわり)