根津神社は「つつじまつり」で有名

2008年1月4日 撮影
根津神社
根津神社
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根津神社
根津神社
根津神社(東京都文京区根津1-28-9)は、根津権現とも呼ばれ、つつじまつりで有名な神社だ。
今年の干支は (ねずみ) であるが、全く関係ないだろうことを確信しつつも、今年の初詣の地に選んだのであった。
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文京区根津 関連
楼門 - 根津神社
楼門
写真の楼門も重要文化財である。右には、水戸光圀がモデルとされる随身がある。
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神橋 - 根津神社
神橋
写真の神橋は、2006年(平成18年)に架けられた。
向こう側はつつじ苑となっており、毎年4月上旬から5月上旬にかけ、約2,000坪の敷地に約50種3,000株のツツジが咲き乱れる。2008年(平成20年)は、4月5日から5月6日までが「つつじまつり」の期間となっている。9時~17時30分まで。
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神楽殿 - 根津神社
神楽殿
楼門を入ると右側に神楽殿がある。
毎年9月21日に行われる例祭は、同じ格式による山王祭、神田祭とあわせ江戸の三大祭と言われている。
神楽殿では、代々伝わる社伝神楽「三座の舞」が奉納される。
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卍 - 根津神社
あちらこちらにマークがある。卍といえてお寺のマークだが、なぜ神社に?
根津神社に問い合わせたところ、明治時代の神仏分離政策まで仏教と関わりの深い神社で、現在は卍を神紋として使用しているとのこと。
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徳川幕府は、神が仏として現れるという権現(「本地垂迹」参照)、神の姿のまま現れる明神のバランスをとる宗教施策を敷いていた。根津神社の場合、根津権現と呼ばれるように、仏教寄りの神社であったようだ。

創建は、いまから1900年前、日本武尊 (やまとたけるのみこと) によるものとされている。現在の社殿は1705年(宝永2年)の創建で、江戸幕府五代将軍・徳川綱吉による普請である。権現造の傑作とされており、社殿7棟が国の重要文化財に指定されている。

近隣には森鴎外夏目漱石といった日本を代表する文豪が居を構えており、それらの作品(森鴎外「青年」「細木香以」、夏目漱石「道草」など)にも登場する。また、東京十社の一つに数えられている。

千本鳥居・徳川家宣胞衣塚・庚申塔

千本鳥居 - 根津神社
千本鳥居
楼門の西側、つつじ苑の先には乙女稲荷へ続く千本鳥居が並ぶ。かなり小さな鳥居で、パパぱふぅは頭がぶつかってしまうほどだ。
千本鳥居といっても、千本もあるわけではない。こぱふぅの調査によると158本であった。
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徳川家宣胞衣塚 - 根津神社
徳川家宣胞衣塚
千本鳥居の途中に、六代将軍徳川家宣 (とくがわいえのぶ) の羊膜と胎盤を埋めた「胞衣塚 (えなづか) 」がある。古の日本人は胞衣を大切にする信仰があった。
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根津神社の境内は、もともと五代将軍徳川綱吉の兄、綱重 (つなしげ) (家光の第二子)の別邸であった。綱重の長子、家宣は、1662年(寛文2年)4月5日に、ここで産まれた。
綱吉は、家宣を世継と決めた際、家宣の産土神 (うぶすなしん) (氏神)である根津神社を千駄木から移し、華麗な社殿を建立した。
庚申塔 - 根津神社
庚申塔
さらに進むと、6基の庚申塔 (こうしんとう) (庚申塚)がある。道辻にあったものが、明治以降の楼土拡幅などの際に根津神社に納められたものである。
写真の青面金剛 (しょうめんこんごう) は、1668年(寛文8年)に建てられたものだが、庚申講の本尊である。密教の明王に似ている。庚申信仰は仏教ではなく、中国の道教から生まれた。
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庚申塔 - 根津神社
庚申塔
道教では、60日ごとに巡ってくる庚申 (かのえさる) の夜は、人が眠ると、三尸 (さんし) の虫がその人の体から抜けて天に昇り点綴にその人の積みを告げ命を縮めると信じられていた。これが仏教と融合して日本に渡来し、古来の天つ神を祀るおこもりの習慣(天の岩戸伝説を参照)と結びついた。
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庚申信仰は江戸時代に盛んになり、庚申の夜は講の当番の家に集まり、般若心境を唱え、和やかに一夜を過ごした。
なお、猿田彦神(道祖神、塞の神 (さいのかみ) )が祭神であるという説もある。

駒込稲荷・乙女稲荷

お稲荷さん - 根津神社
お稲荷さん
倉稲魂命 (うかのみたまのみこと) 須佐乃袁尊 (すさのおのみこと) の子どもだが、性別は明らかではない。名前の「ウカ」は穀物・食物を意味し、穀物の神である。お稲荷さんとして広く信仰されている。
別名をミケツカミ(御饌津神)といい、キツネの古名である「ケツ」と混同し同一視されている。お稲荷さんがキツネの姿で現れるのは、このためである。
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お稲荷さん - 根津神社
お稲荷さん
穀物の神としてだけでなく、農耕の神、商工業の神としても信仰されている。
乙女稲荷の近くには、子狐をはべらせた親狐らしきお稲荷さんが――母狐だろうか。
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駒込稲荷神社 - 根津神社
駒込稲荷神社
駒込稲荷神社は、千本鳥居の一番奥にある。
祭神は、伊弉諾命 (いざなぎのみこと) 伊弉冉命 (いざなみのみこと) 倉稲魂命 (うかのみたまのみこと) 級長津彦命 (しなつひこのみこと) 級長戸辺命 (しなとべのみこと) 。もともとは徳川綱重の邸内社であった。手水舎の屋根に三葉葵の紋が残っている。
例大祭は毎年5月3日。
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西門 - 根津神社
西門
乙女稲荷神社から根津神社の西門を臨む。
ここから北へ向かうと、日本医科大学付属病院の前に出る。
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ベビーカステラ

ベビーカステラ - 根津神社
ベビーカステラ
ベビーカステラの屋台を発見!
境内には何故かこの屋台が1件だけがぽつんと。でもベビーカステラ大好きだからいいや。
多摩地区では1度もベビーカステラの屋台を見かけた事がないのだが、この辺りでは健在なようでうれしい限り。
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ベビーカステラ関連
ベビーカステラ - 根津神社
ベビーカステラ
ぱふぅ家の行動範囲で見かけたのは、神楽坂、水道橋駅前、靖国神社、そしてここ根津神社。やはりものすごくローカルなものなのか?
童心に帰ってこぱふぅと繋ぎ目を割りながら食べた。(行儀悪い)
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店頭にハチミツと書いてあるが、ハチミツはあまり効いてない方が素朴な味わいでおいしいと思う。
類似品でクマの形をしたベアカステラなるものを食べたことがあるが、ハチミツやバターが多くリッチな味わいすぎて似て非なるものだった。

お散歩コース

JR上野駅→東京藝術大学→根津神社→東京メトロ・東大前駅:3.1km
(車:5分,自転車:13分,徒歩:38分)

交通アクセス

【鉄道】
  • 東京メトロ千代田線根津駅・千駄木駅、南北線・東大前駅より徒歩5分
  • 都営地下鉄三田線・白山駅より徒歩10分
【都営バス】
  • 上58(上野松坂屋前-早稲田):根津神社入口(徒歩1分)
  • 上60(上野公園-池袋駅東口):根津駅前(徒歩5分)
  • 上26(上野公園-亀戸駅前):根津駅前 (徒歩5分)
  • 草63(池袋駅東口-(巣鴨経由)浅草雷門):団子坂下 (徒歩5分)
  • 東43(荒川土手-田端-東京駅丸の内北口):向丘一丁目(徒歩5分)
  • 茶51(駒込駅南口-本郷3丁目-御茶ノ水駅前):向丘一丁目(徒歩5分)

近隣の情報

(この項おわり)
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