『イエスはなぜわがままなのか』――人間にはけっして神の意志がわからない

岡野昌雄=著
表紙 イエスはなぜわがままなのか
著者 岡野 昌雄
出版社 角川アスキー総合研究所
サイズ 新書
発売日 2008年06月11日頃
価格 817円(税込)
ISBN 9784048671880
簡単に言えば、キリスト教で言う祈念とは、神と会話することを意味します。(109ページ)

概要

イエス・キリストの似顔絵イラスト
若い頃にキリスト教の洗礼を受け、現在はフェリス女学院の学院長を務める岡野昌雄さんが、聖書に登場するイエスの理不尽な行動や暴力、わがままといったエピソードについて語る。

とても読みやすい内容なのだが、それでも私にとっては根本的な疑問は残る――にもかかわらず、なぜ、あなたは神を信じるのですか?――おそらく、これが自分と信仰者を隔てる暗くて深く溝なのだろう。
人間にはけっして神の意志がわからない」(97ページ)と述べられているが、一方、私は、人間はその気になれば何でもできる、と、かなり傲慢である。もちろん、迷ったり悩んだりするわけだが、そのときに「信じて」いるのは自分自身しかないと考えている。ある意味、自分自身が神だと思っているのかもしれない。だから、他人の中にも同じくらい素晴らしい神様が宿っているのだと思う。
神様は八百万どころではなく、少なくとも世界の人口と同じくらいはいると思う。
(2009年2月13日 読了)

参考サイト

(この項おわり)
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