大井川鐵道 クハ600形は、1990年(平成2年)、運転台付きの客車として井川線(南アルプスあぷとライン)に導入された。
大きな写真
(2560×1070 ピクセル, 1765 Kbyte)
運転台は、牽引用ディーゼル機関車 DD20形とほとんど同じだが、DD20形用と、アプト区間を牽引する電気機関車ED90形用の2基の主幹制御器が装備されている点が特徴である。乗務員は、ディーゼル機関車と電気機関車の両方の運転免許が必要だ。
車輪の空回りを避けるため、補助レールに機関車の歯車を噛み合わせて運行するアプト式で運行する唯一の鉄道路線である。
ちなみに、1912年(明治45年)までアプト式だった信越本線の碓氷峠区間でも、最大66.7‰である。
車輪の空回りを避けるため、補助レールに機関車の歯車を噛み合わせて運行するアプト式で運行する唯一の鉄道路線である。
ちなみに、1912年(明治45年)までアプト式だった信越本線の碓氷峠区間でも、最大66.7‰である。
井川線は、1935年(昭和10年)、大井川発電所建設のためのトロッコ線として敷かれたもので、途中90.0‰の急勾配がある。
山間のカーブの多い線路にあわせた小型の客車で、大井川側は二人がけ、通路反対側は一人がけになっている。
(この項おわり)