設計最高速度は700系と同じ285km/hだが、営業最高速度については500系や700系より若干遅い260km/hで設定されている。
九州新幹線には鹿児島ルート(博多~鹿児島中央)と長崎ルート(博多~長崎)の2つが計画されており、800系が往復するのは、2004年(平成16年)3月に開業した鹿児島ルートの一部(新八代~鹿児島)である。最短で34分で結ぶ。
この区間は7割がトンネルで高低差も激しいため、登坂能力を重視した800系が開発された。
この区間は7割がトンネルで高低差も激しいため、登坂能力を重視した800系が開発された。
座席は2+2で、JR西日本同様、広くて座りやすい。
6両編成392人の定員であるが、指定席はガラガラだった。
6両編成392人の定員であるが、指定席はガラガラだった。
他のJR九州の車両と同様、内装には木材がふんだんに使われている。
天然素材をふんだんに用いているものの、1両当たりの製造コストは、じつは他の新幹線と変わらないという。若干傷のある材料を大量に仕入れることで、むしろコストを低くできるのだ。
天然素材をふんだんに用いているものの、1両当たりの製造コストは、じつは他の新幹線と変わらないという。若干傷のある材料を大量に仕入れることで、むしろコストを低くできるのだ。
座席には西陣織のモケット(つたと草を絡めたもの)、ブラインドには木材を利用し、証明も暖色系のものを採用。高級な和のテイストを醸し出している。
もちろん木材には不燃処理が施されている。
デザインを担当した水戸岡鋭治は、「私は心地いいレストラン、心地いいリゾートホテルという意識で車両をデザインしている」という。大人が本気で最高のものを提供することで、子どもたちもものを大切にし、「そうやってマナーやホスピタリティを学ぶ」とも言っている。(週間東洋経済 2009年(平成21年)7月4日号)
もちろん木材には不燃処理が施されている。
デザインを担当した水戸岡鋭治は、「私は心地いいレストラン、心地いいリゾートホテルという意識で車両をデザインしている」という。大人が本気で最高のものを提供することで、子どもたちもものを大切にし、「そうやってマナーやホスピタリティを学ぶ」とも言っている。(週間東洋経済 2009年(平成21年)7月4日号)
デッキの壁面は柿渋色、ドアには古代漆を使い、ダウンライトのみで落ち着いた雰囲気を演出している。ただ、これが本当に暗い。ストロボを焚かないと写らないほど暗い。
行き先案内は「博多」となっているが、もちろん、新八代駅で特急「リレーつばめ」に乗り換えなければいけない。乗り換え時にはホームの対面で、同じ号車番号が相対するように「リレーつばめ」が待機していてくれる。
全線開業から5年
2016年(平成28年)3月12日、九州新幹線の全線開業から5年を迎え、すべての駅で記念イベントが行われた。2004年(平成16年)の部分開業からの利用者は8476万人、全線開業からの利用者は6千万人を突破したとみられている。
利用者は毎年増え、2016年度は1300万人を超える見込み。乗車率は5割弱。博多―熊本間は通勤や出張といったビジネス利用が堅調だ。
利用者は毎年増え、2016年度は1300万人を超える見込み。乗車率は5割弱。博多―熊本間は通勤や出張といったビジネス利用が堅調だ。
参考書籍
参考サイト
- つばめ:JR九州
- 熊本を「くまモン駅」に! 九州新幹線開業5年で企画スタート:みそかつ じゃぱぁん!
(この項おわり)
JR西日本の「ひかりレールスター」をベースに設計されており、外装及びインテリアデザインは水戸岡鋭治のドーンデザイン研究所が担当した。2005年(平成17年)に鉄道友の会ローレル賞とグッドデザイン商品を受賞した。