1980年(昭和55年)から投入された1000番台は、国鉄最後の直流電気機関車となった。
上越線の雪害対策を重視し、主抵抗器とその送風機や主電動機送風機など冷却空気の必要な機器を集中配置することで防雪対策とした。また、主電動機送風機で室内を与圧し、粉雪や塵埃の侵入を抑止している。
1987年(昭和62年)のJR発足時、JR貨物に113両が、JR東日本に14両、JR東海に3両、JR西日本に2両が、それぞれ継承された。その後、後継機関車の開発が遅れたことなどから、2002年(平成14年)までは全車が現役で活躍していた。
JR貨物以外のJR所属機関車は、臨時列車やジョイフルトレインの牽引の他、工臨・配給列車として運行していた。2009年(平成21年)、JR東海およびJR西日本で廃車となり消滅した。
2018年(平成30年)4月、1052がぶどう色塗装(ぶどう色2号)となった。
EF64形は、ぶどう色塗装ではなかったが、レトロ感を出すためのもの。イベント列車などを牽引する。
EF64形は、ぶどう色塗装ではなかったが、レトロ感を出すためのもの。イベント列車などを牽引する。
写真の EF64 18は、1966年(昭和41年)3月から6月にかけて落成した2次量産車で、純貨物列車牽引用として客車暖房器具は搭載していない。2005年(平成17年)に廃車となり、2006年(平成18年)11月から保存展示されている。
(この項おわり)
山岳区間を走行するため、発電ブレーキや再粘着装置などが装備されている。発電ブレーキからの発熱を逃がすため、側面に多くのスリットがみられる。
また、重連運転を想定し、重連総括制御装置と正面貫通扉を備えている。
貨物専用の地味な存在だが、パパぱふぅが子どもの頃、長大な貨車を牽いてゆっくりとしたスピードで中央線を走るEF64形には迫力を感じたものである。