兼六園は、江戸時代の代表的な大名庭園として、歴代の加賀藩主が長い歳月をかけて造ってきた廻遊式の日本庭園である。
廻遊式とは、寺の方丈や御殿の書院から見て楽しむ座観式の庭園ではなく、土地の広さを最大に活かして、庭のなかに大きな池を穿ち、築山を築き、御亭や茶屋を点在させ、それらに立ち寄りながら全体を遊覧できる庭園のことをいう。いくつもの池と、それを結ぶ曲水があり、掘りあげた土で山を築き、多彩な樹木を植栽しているので、「築山・林泉・廻遊式庭園」とも言われている。
霞ヶ池は、兼六園のほぼ中心部に位置する、園内で最も大きな池である。面積は約5800m2、深さは最も深いところで1.5mある。
栄螺山、内橋亭、徽軫灯籠、虹橋、唐崎松、蓬莱島などの名勝がこの霞ヶ池の周辺に配され、廻遊しながら四季折々の庭景を楽しめるよう配慮されている。。
栄螺山、内橋亭、徽軫灯籠、虹橋、唐崎松、蓬莱島などの名勝がこの霞ヶ池の周辺に配され、廻遊しながら四季折々の庭景を楽しめるよう配慮されている。。
この噴水は霞ヶ池を水源とし、池の水面との高低差による自然の水圧であがっている。水の高さは約3.5mあり、霞ヶ池の水位の変化によって変わる。
藩政末期の文久元年(1861年)、金沢城内の二ノ丸に水を引くため試作されたものと伝えられており、日本で最古の噴水であると言われている。
藩政末期の文久元年(1861年)、金沢城内の二ノ丸に水を引くため試作されたものと伝えられており、日本で最古の噴水であると言われている。
時雨亭は、5代藩主・綱紀が兼六園を作庭した頃からあった建物で、廃藩の後、惜しくも撤去されてしまった。それを、2000年(平成12年)、新しい庭園の完成とともに復元したものである。亭内での抹茶・煎茶の呈茶(有料)、見学もできる。
交通アクセス
近隣の情報
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(この項おわり)
広さ約3万坪で、金沢城に隣接する。