2018年(平成30年)5月1日、旅行会社の東武トップツアーズは、国土交通省や春日部市などが作る首都圏外郭放水路利活用協議会と連携協定を結んだと発表した。施設見学会などインフラツーリズムの拡大、地域活性化を目指すという。
見学会は、放水路の操作室がある龍Q館でビデオや模型を見るところから始まる。全部で1時間半かかる。
前原国土交通大臣は4月18日に江戸川を視察し、途中、龍Q館を訪れたとのこと。
見学会のコースには含まれていないが、2階の上映室ではアニメ「レジェンズ 甦る龍王伝説」のキャラクターが活躍する「レジェンズ~甦る龍Q伝説~」というオリジナル作品を見ることができる。お好きな方は是非どうぞ。
前原国土交通大臣は4月18日に江戸川を視察し、途中、龍Q館を訪れたとのこと。
見学会のコースには含まれていないが、2階の上映室ではアニメ「レジェンズ 甦る龍王伝説」のキャラクターが活躍する「レジェンズ~甦る龍Q伝説~」というオリジナル作品を見ることができる。お好きな方は是非どうぞ。
ビデオや模型での説明が終わると、いよいよ地下施設の見学だ。
徒歩で龍Q館の裏へ向かう。
徒歩で龍Q館の裏へ向かう。
龍Q館の裏にあるサッカー場の地下が調整水槽である。
調整水槽までは116段ある階段を下る。
見学用に作られたわけではないのでかなり急な階段で、事前に説明員から階段を下りられる体力があるかどうか確認される。もちろん運動靴を履いていることが必須だ。
見学用に作られたわけではないのでかなり急な階段で、事前に説明員から階段を下りられる体力があるかどうか確認される。もちろん運動靴を履いていることが必須だ。
調整水槽は長さ177メートル、幅78メートル、高さは25メートル。一度にためられる水量は67万立方メートルで、東京・池袋の「サンシャイン60ビル」の容積と同程度。古代ギリシアの神殿のように見えることから、地下神殿とも呼ばれる。
2005年(平成17年)の実写映画「鉄人28号」のほか、仮面ライダーやウルトラQのロケ地として使われた。
2005年(平成17年)の実写映画「鉄人28号」のほか、仮面ライダーやウルトラQのロケ地として使われた。
この日、外気温は30℃以上あったが、調整水槽の中は20℃と涼しい。ただし、湿度は100%あると思われ、メガネがすぐに曇ってしまった。撮影する場合は、デジカメの結露に注意が必要だ。
意外なことに、臭いはまったく無かった。見学する範囲の土砂は取り除かれ、脱臭にも注意を払っているとのこと。
意外なことに、臭いはまったく無かった。見学する範囲の土砂は取り除かれ、脱臭にも注意を払っているとのこと。
調整水槽にたまった水は、ジェット機のエンジンを利用した巨大ポンプを使い、江戸川に排水する。龍Q館から土手を隔てた所に排水口がある。
1秒間に200立方メートル(25メートルプール1杯分)を排水することができる。
1秒間に200立方メートル(25メートルプール1杯分)を排水することができる。
2000年(平成12年)10月の台風の時には160ミリの大雨が降り、248戸が浸水した。施設稼働後の2006年(平成18年)12月には172ミリの大雨が降ったが、浸水戸数は85戸と激減した。
また、2015年(平成27年)9月の関東・東北豪雨ではフル稼動し、合計1900万トンを排水した。2019年(令和元年)10月の台風19号でもフル稼動し、合計1000万トンを排水した。
また、2015年(平成27年)9月の関東・東北豪雨ではフル稼動し、合計1900万トンを排水した。2019年(令和元年)10月の台風19号でもフル稼動し、合計1000万トンを排水した。
交通アクセス
【鉄道】
- 東武野田線「南桜井駅」からタクシーで7分、徒歩で40分
- 東北自動車道「岩槻IC」から国道16号線を野田方面に直進30分(約17km)
- 常磐自動車道「柏IC」から国道16号線を野田方面に直進40分(約20km)
2015年(平成27年)5月、Google ストリートビューで見ることができるようになった。
近隣の情報
- 首都圏外郭放水路は古代ギリシアの神殿のよう:ぱふぅ家のホームページ
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参考サイト
- 首都圏外郭放水路
- 龍Q館
- 首都圏外郭放水路の見学会:A216 Blog
- 地下神殿「首都圏外郭放水路特別見学会2015」
- 首都圏外郭放水路特別見学会に行ってきた2015:さかきんぐのちょいと1言
(この項おわり)
巨大な神殿のように見えるのは、長さ177m、幅78mの広さがある地下の調整水槽である。