お金では買えないものがある

本田宏

発言者

  本田宏 (ほんだ・ひろし) 本田宏
  埼玉県済生会栗橋病院副院長
   
  2007年10月4日

場面

誰が日本の医療を殺すのか」(洋泉社/2007年(平成19年)9月)の著者。
キャリアブレイン・ニュースの取材に答え、次のように語っている。
私は医師です。『生老病死』と常に隣り合わせにいます。そのため、[お金では買えないものがある:red]ことを知っています。だからこそ今の世の中に蔓延している市場原理は間違いだと確信できるんです。私は医療だけがよくなればいいなどと決して思っていません。みんなが幸せになるにはどうしたらいいか、それが私の全てです。“この国に生まれて良かった”。そう思える国に再生させることができるか、私たち国民がその鍵を握っているんです。目の黒いうちはやりますよ。

コメント

お金では買えないものがある――子ども時代に見た特撮やアニメのヒーローは、みんな、そう言っていた。そして、自分もヒーローになりたかった。大人になった今、まだヒーローになりきれていない自分がいる。たぶん、「お金では買えないものがある」という意味を理解していないからだと思う。

日本医師会は、医療を民間に開放してはならないと言う。ある意味、それは正しいと思う。ただ、ごくごく一握りだが、民間にもヒーローがいることを信じてほしい。
(この項おわり)
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