東京急行電鉄 3020系電車は やわからみのある顔

コンセプトカラーは「INCUBATION WHITE」
2024年2月8日 多摩川駅 写真:パパぱふぅ
3020系電車は、東急新横浜線開業に合わせて目黒線の輸送力増強のために2019年(令和元年)11月22日に営業運転を開始した。設計はJR東日本 E235系をベースにしている。8両編成(当初6両編成)でワンマン運転に対応している。
これまでにない新しさを感じていただけるような外観、車内空間を目指し、コンセプトカラーに「INCUBATION WHITE」(美しい時代へ孵化していく色)を使用した。
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先頭車前面から車体側面上部にかけて INCUBATION WHITE を配色するとともに、丸みのある先頭形状により、やわからみのある顔をイメージした。

車内にはナノイー方式の空気清浄機を設置し、座席はハイバック仕様を採用。デジタルサイネージでは多言語案内や豊富な情報サービスを提供する。
車両機器を常に監視できる大容量情報管理装置により、車両故障の未然防止や運行のさらなる安定化を実現するほか、騒音や使用電力を低減するなど、沿線環境にもやさしい車両となっている。

車体は、軽量ステンレス sustina (サスティナ) を採用し、レーザー溶接や骨組の軽量化などにより、アルミ車体と同等の車体軽量化を実現した。前頭部は鋼材の骨組みで構成し、これをFRP成形品で覆う構造となっている。
先頭車の屋根上には、列車無線アンテナのほかに、三菱電機とJR東日本が共同開発した次世代車両制御システム INTEROS (インテロス) が通信するWiMAXアンテナを設置している。

主制御器は三菱電機製で、SiC-MOSFETとSiC-SBDを組み合わせたフルSiCパワーモジュールを用いた2レベル式VVVFインバータ制御装置を搭載。1台の制御装置で主電動機4台を制御する。8500系と比べて半分程度の電力で走行できるようになっている。

東急沿線の風景をイメージした座席や照明も含めた車内全体のカラーコーディネートにこだわり、親しみやすさと心地よさを感じるデザインとしている。座席表地には龍村美術織物製のものが使用されている。
客室灯には40W相当のLED照明を採用したほか、つり手棒の配置変更に合わせて配置の見直しを行い、従来より数を2灯ほど減少させ、省エネに配慮している。
東急3020系 関連

参考サイト

(この項おわり)
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