タンク式は水・石炭を機関車本体に積載する方式だが、これらを別車両(炭水車)に積載するテンダー式の技術など、当時の国産技術をふんだんに導入し、軸配置は初の1C2(先輪1、動輪3、従輪2)を採用した。これらにより、タンク機でありながらも、大型テンダー機関車に近い性能を発揮する。
写真の C10 8 は、1930年(昭和5年)、川崎車両で製造された。東京や大阪の近郊旅客列車の牽引車として投入されたが、間もなく電化されたため、地方路線へ転戦していった。
だが、前述の欠点のため活躍の場に恵まれず、1961年(昭和36年)に会津若松区で廃車になった。
その後、ラサ工業宮古工場専用線で使用されていたが、1986年(昭和61年)に宮古駅貨物取扱が廃止され任務を失ったが、1987年(昭和62年)、宮古市でSLリアス線として復活。1994年(平成6年)に大井川鐵道に編入。1997年(平成9年)10月14日より営業運転を開始した。
その後、ラサ工業宮古工場専用線で使用されていたが、1986年(昭和61年)に宮古駅貨物取扱が廃止され任務を失ったが、1987年(昭和62年)、宮古市でSLリアス線として復活。1994年(平成6年)に大井川鐵道に編入。1997年(平成9年)10月14日より営業運転を開始した。
他のC10形はすべて廃車解体されており、この C10 8 が現存する最後のC10形である。
牽引する国鉄旧型客車スハ43系は、1951年(昭和26年)から製造されたものである。1980年代初めまで、日本全国で急行列車に広く運用された。
参考サイト
- C10形:大井川鐵道
- 大井川鉄道「C10」故障! 立ち往生!:イッコーのおもちゃ箱
(この項おわり)
昭和金融恐慌の頃、老朽化した明治期の機関車の置き換えのために製造された。