WEST EXPRESS 銀河(WE銀河)は、JR西日本が2020年(令和2年)9月11日から運行開始した特急で、「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードに掲げる。車両は、117系6両編成を改造したもの。
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多様性として、さまざまな旅のスタイルへ対応すべく、普通車指定席(リクライニングシート)のほか、グリーン個室(ファーストシート、プレミアムルーム)、クシェット(ノビノビ座席)などを用意し、2号車を女性専用車両としている。また、4号車全体がフリースペースとなっており、ボードゲームを楽しむことができる。
カジュアルとして、寝台料金を設定せず、普通車特急料金で気軽に鉄道の旅を楽しめるようにした。
くつろぎとして、ゆったりできる座席、車窓から沿線の風景を楽しめる座席配置などに配慮している。
カジュアルとして、寝台料金を設定せず、普通車特急料金で気軽に鉄道の旅を楽しめるようにした。
くつろぎとして、ゆったりできる座席、車窓から沿線の風景を楽しめる座席配置などに配慮している。
ロゴマークは、西日本エリアの魅力的な地域を星に見立て、その星々の間を列車が移動する様子を曲線でデザインしたという。
車体カラーの瑠璃紺色は、西日本が誇る美しい海や空を表現している。また、側面の長いラインは、長距離の旅をイメージさせるとともに、誰もがもつ「遠くへ行きたい」という憧れを叶える列車であることを表現しているという。
1号車はグリーン車指定席「ファーストシート」。1つのボックスに向かい合う2席を配置し、ボックスの中央には大型の折り畳み式テーブルやテーブルランプを備えている。背もたれを倒すことでベッドに転換できる。
1号車のグリーン車利用者のための専用ラウンジ。旅をイメージした書籍を設置している。
2号車普通車指定席「クシェット」は、ノビノビ座席のように横になってくつろぐことができる座席だ。1つのボックスに上下2段の計4席が設置されており、グループでの利用に便利。座席ごとに、個別の照明や倉敷帆布の小物入れを設置するなどの過ごしやすい工夫をしている。写真は女性席。5号車にもクシェットがある。
普通車指定席リクライニングシート。一般的な特急列車の座席よりも前後の間隔を広くしたほか、リクライニング角度も深くなっている。
写真は2号車の女性席。3号車はブルーを基調としている。
写真は2号車の女性席。3号車はブルーを基調としている。
4号車全体がフリースペース「遊星」になっており、室内はいつでも明るくしてある。
4つあるボックス席のテーブルには将棋やチェスなどのボードゲーム盤面が刻印されており、駒を持ち寄って対戦することができる。
4つあるボックス席のテーブルには将棋やチェスなどのボードゲーム盤面が刻印されており、駒を持ち寄って対戦することができる。
5号車の車椅子用クシャットの隣にあるフリースペース。多機能トイレもあり、洗面台も車いすに対応している。
6号車はグリーン個室「プレミアムルーム」。複数名用個室4室、1名用個室1室の計5室ある。風景を楽しめるよう、座席が車窓に対して斜めに配置されている。背もたれを倒すことでベッド状に転換することができる。運転台側に専用フリースペース「彗星」がある。
2023年(令和5年)7月現在、以下の運用形態がある。運行頻度は週2往復程度となっている。
- 山陰方面‥‥京都・大阪~出雲市間を結ぶ夜行特急列車
- 山陽方面‥‥大阪~下関間を結ぶ昼行特急列車
- 紀南方面‥‥京都~新宮間を結ぶ夜行/昼行特急列車
参考サイト
- WEST EXPRESS 銀河:JR西日本
(この項おわり)