リゾートビューふるさとは、JR東日本が「信州デスティネーションキャンペーン」に合わせて2010年(平成22年)10月にデビューさせた観光列車である。臨時快速列車として、長野駅~南小谷駅間を松本駅経由で1日1往復運行している。
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発車時は蓄電池充電電力を使用し、加速時はディーゼルエンジンが動作して発電機を動かし、蓄電池電力と合わせてモーターを回転させる。
減速時はモーターを発電機として利用し、ブレーキエネルギーを電気に変換して蓄電池に充電する回生エネルギーシステムを採用。これにより、従来の気動車では不可能だった走行エネルギーの回収・再利用を実現した。
減速時はモーターを発電機として利用し、ブレーキエネルギーを電気に変換して蓄電池に充電する回生エネルギーシステムを採用。これにより、従来の気動車では不可能だった走行エネルギーの回収・再利用を実現した。
主回路用蓄電池には、出力密度が高く、軽量高出力のリチウムイオン電池が使用されており、1両あたりの容量は15.2kWh。安全のため、2群構成で冗長性を持たせている。
車体はステンレス製だが、先頭車の前頭部は普通鋼製となっている。
外装は、展望スペース部分に黄緑色、客室部分は下から上に向かって緑色と白色のグラデーションに彩色され、客室部分の裾に金色の帯を配している。これは長野県の県木であるシラカバの森の中を走り抜ける姿をイメージしている。
外装は、展望スペース部分に黄緑色、客室部分は下から上に向かって緑色と白色のグラデーションに彩色され、客室部分の裾に金色の帯を配している。これは長野県の県木であるシラカバの森の中を走り抜ける姿をイメージしている。
展望に配慮して客席部分の床面が130mm高く取られている。一方、バリアフリー対策で、通路部分の床面の高さは下げている。
列車名の「リゾートビューふるさと」は、列車が運行する沿線の山々、川や湖、空、里山など、日本の「ふるさと」を思い起こさせる美しい風景と、多くの人々の出会いがつながる旅を創り出せる列車をイメージして名づけられたという。
座席は回転リクライニングシートで、座席の間隔が120cmとグリーン車並に広く、ゆっくりと足を伸ばすことができる。
各車両に4台ずつ設置された17インチの液晶モニターには、運転室の映像や観光案内DVD、土休日に実施している車内イベントの際にはその様子が映し出される。
各車両に4台ずつ設置された17インチの液晶モニターには、運転室の映像や観光案内DVD、土休日に実施している車内イベントの際にはその様子が映し出される。
前面は展望が利くよう非貫通の一枚窓を採用している。
展望用座席とソファが配置されている。
展望用座席とソファが配置されている。
車内には観光放送や沿線のご案内、記念撮影のお手伝いや車内販売など、楽しい旅をサポートするリゾートアテンダントが乗車している。オリジナルグッズの販売も行っている。
また、土休日の南小谷行では、地元自治体関係者や有志による車内イベントを行っている。安曇野地域の方言での民話の語りや尺八・太鼓の演奏など。イベント内容は、当日車内にて案内する。
また、土休日の南小谷行では、地元自治体関係者や有志による車内イベントを行っている。安曇野地域の方言での民話の語りや尺八・太鼓の演奏など。イベント内容は、当日車内にて案内する。
参考サイト
- リゾートビューふるさと:JR東日本
- リゾートビューふるさと 車両展示会in上野駅に行ってきた:さかきんぐのちょいと1言
- 快速[リゾートビューふるさと]乗車記(H28.11.12):TOMODACHIYA鉄道乗車記
- リゾートビューふるさと号に乗車する:TOMOの鉄日誌
(この項おわり)