ジェット船 セブンアイランドは、1980年代にボーイング社で製造され、2002年(平成14年)に東海汽船に就航。航海速力は43ノットで、かつて東京 - 大島間に就航していた双胴高速船アルバトロスを上回る速力を誇る。
大きな写真
(2560×1554 ピクセル, 634 Kbyte)
高速ジェット船(ジェットフォイル)は、ジェットエンジンで海水を吹き出し、空気のかわりに海水から揚力を得て飛ぶ「海のジェット機」だ。
写真は、1980年(昭和55年)に竣工したセブンアイランド 愛。総トン数279トン、全長27.4メートル、旅客定員260名。2000年(平成12年)10月まで、加藤汽船・関西汽船が阪神 - 高松航路で「ジェット7」として運航していた。
写真は、ジェットフォイルの建造ライセンスを持つ川崎重工業製が1994年(平成6年)6月に建造したセブンアイランド 大漁。総トン数164トン。JR九州高速船で「ビートル5世」として福岡県博多港・対馬 - 大韓民国釜山港航路に就航していた。
写真は、川崎重工業製が2020年(令和2年)6月30日に竣工したセブンアイランド 結。総トン数176トン、全長27.36メートル、旅客定員241名。
低速時は通常の船と同様、船体の浮力で浮いて航行するが、加速するにしたがって翼が浮力を得て船体が離水。トップスピードでは翼だけで航行する。
水中翼で浮き上がって航行するため、波の影響を受けず、ほとんど揺れない。
また、航空機と同じ自動姿勢制御装置を搭載し、航行中の船体の姿勢を自動調節するとともに、進行方向を変える場合も動翼により行うことで、快適な乗り心地を提供する。また緊急時には、自動車なみの短い距離で停船できる。
また、航空機と同じ自動姿勢制御装置を搭載し、航行中の船体の姿勢を自動調節するとともに、進行方向を変える場合も動翼により行うことで、快適な乗り心地を提供する。また緊急時には、自動車なみの短い距離で停船できる。
翼が半分水中にある水中翼船に比べ、波の影響を受けにくく、船体左右への翼の張り出しがないことから通常の港湾に着岸できる。
ただし、ジェットエンジンと動翼は、航空機なみのメンテナンスが求められるため、国内での運用は限られている。
ただし、ジェットエンジンと動翼は、航空機なみのメンテナンスが求められるため、国内での運用は限られている。
参考サイト
- ジェット船:東海汽船
- ジェットフォイルは、なぜ、“海を飛ぶ”のか?:川崎重工業
- 神津島には神々が集う
(この項おわり)