M250系電車は宅配向けの高速貨物電車

JR貨物としては初となる動力分散方式
M250系電車
2017年6月10日 大船駅付近 写真:こぱふぅ
M250系電車は、JR貨物としては初となる動力分散方式の車両で、宅配貨物事業者のニーズに応えるべく高速運行を可能にしている。2002年(平成14年)に登場。東京~大阪間を約6時間で結び、大型トラック56台分に相当する宅配貨物を一気に輸送できる。
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設計最高速度は140km。愛称は SUPER RAIL CARGO。2005年(平成17年)、鉄道友の会より貨物専用形式としては初となるブルーリボン賞を受賞した

16両編成で、両端には電気機関車のような形をした制御電動車と電動車ユニットを積んだ中間電動車がそれぞれ1両ずつ配置される(電動車4両、付随車12両)。それ以外の中間車は付随車で、モニタ端末装置を搭載するものとそうでないものが交互に並んでおり、コンテナを搭載できる構造になっている。

貨物列車を電車化することで軸重を下げて加減速性能を高めることにより、高速化を実現した。しかし、製造コストが高いことと、車両を増やしにくいこと、他の電気機関車と互換性がないことなどから、初期型の42両の製造にとどまっている。

参考サイト

M250系 関連
(この項おわり)
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